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- 米国7-9月期GDP(改定値)は4.9%へ上方修正
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■見出し
・上方修正幅は+1.0%~実質GDPは外需依存を高め、4年ぶりの高水準へ
・前4-6月期との比較では、消費回復と輸出拡大が顕著
・企業収益(税後)は前期比横這い、コア消費価格指数は速報値に同じ
■introduction
11月29日米商務省発表の7-9月期実質GDP(改定値)は、4.9%(前期比年率:以下も同じ)となり、速報値3.9%から+1.0%上方修正され、直前の市場予想と一致した。2003年7-9月期(同7.5%)以来4年ぶりの高水準で、4-6月期の3.8%に続き2四半期連続での高成長となるが、潜在成長率を上回る3%以上の成長率が連続したのは、好況期だった2004年以来のこととなる。ただし、これまでの高成長期と異なるのは、外需依存を強めていることであろう。純輸出の寄与度は4-6月期1.32→7-9月期1.37と連続して高く、この水準は1996年10-12月期(2.09)以来約11年ぶりのこととなる。対照的に2004年には4%前後にあった国内最終販売(在庫投資や純輸出を除いた内需の強さを示す)は、7-9月期は2.4%とGDPの半分の伸びに留まる。
速報値との比較で差異が最も大きかったのは在庫変動で、寄与度では0.98と+0.62の上方修正、また、純輸出も寄与度1.37と+0.44の上方修正となり、この二項目で今回の上方修正を説明できる。その他、消費が寄与度で▲0.23下方修正され、設備投資が寄与度で+0.15上方修正となった。この結果、国内最終販売は、前期比年率2.5%→2.4%へと若干下方修正された(図表-1)。
(2007年11月30日「経済・金融フラッシュ」)
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土肥原 晋
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