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- 米企業部門は、製造業・非製造業とも堅調水準を回復へ
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■見出し
・6月ISM指数は、製造業・非製造業とも14ヵ月ぶりの高水準
・ISM製造業指数では、生産・受注指数の改善が顕著
・非製造業では事業活動以外の指数は、全般的に高止まり
・景気堅調の見方を強め長期金利は上昇、本日の雇用統計に注目
■introduction
企業のセンチメントを示すISM指数は、7/2発表の6月製造業指数が56.0と前月(55.0)・市場予想(55.0)をともに上回った。本年3月(50.9)を直近のボトムに3ヵ月連続の上昇で、昨年4月(56.9)以来14ヵ月ぶりの高水準を回復した。主要指数である生産指数や新規受注指数の上昇が全体を押し上げた形である。
一方、7/5に発表された6月の非製造業事業活動指数は60.7と前月(59.7)・市場予想(57.5)をともに上回り、製造業と同様、昨年4月(61.1)以来の水準を回復した。非製造業の活動は4・5月の急速な改善後、さらに水準を高めており、ISMでは「6月の非製造業部門は5月以上のペースでの成長を続けた」とコメントしている。
ただし、事業活動以外の非製造業部門の各指数を見ると、輸入や入荷遅延が上昇した半面、多くの指数で下落を見せており、特に在庫や新規輸出受注等の下落幅が大きく、4・5月に見られたほどの急回復ではなかったことを裏付けている。
いずれにしてもISM指数は、昨年末から1-3月期にかけての低下を経て、4-6月期は、製造業・非製造業ともに一層改善していることを示しており、今のところ住宅市場低迷や原油・ガソリン高等の影響はそれほど大きくないと見られている。
(2007年07月06日「経済・金融フラッシュ」)
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土肥原 晋
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