- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 財政・税制 >
- 制度改正による2007年度の家計への影響
2006年10月27日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
- 現段階で予定される制度改正による、2007年度の税と社会保障を合わせたマクロベースの負担増は、対前年度で約1.7兆円(労使合計、2006年度:同2.3兆円)に及ぶものと推計される。
- 制度改正による2007年度の負担増は、年度ベースでみれば、所得の伸びで吸収できる規模と考えられる。ただ、来年度の家計の負担は、国から地方への税源移譲という制度変更の影響により、2007年度前半はむしろ前年よりも軽減され、2007年度後半から2008年度始めにかけて、徐々に増加していくという特徴がある。
- このため、仮に2007年度末にかけて所得の伸びが鈍化していくようなことになれば、年度末にかけて重くなる負担の影響により、消費が停滞してくる可能性も懸念される。海外経済の減速などとともに、制度改正による負担増の影響も、来年度後半において消費を停滞させるリスク要因のひとつとして、注視しておく必要があるだろう。
(2006年10月27日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
篠原 哲
篠原 哲のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2008/06/20 | 景気はピークを超えたか?~一致CIの要因分解 | 篠原 哲 | Weekly エコノミスト・レター |
2008/06/19 | 経済財政諮問会議(6月17日)~骨太素案、歳出抑制路線の継続を確認 | 篠原 哲 | 経済・金融フラッシュ |
2008/06/10 | 企業の保険料負担は誰のものか? | 篠原 哲 | 研究員の眼 |
2008/06/03 | 07年度一般会計税収実績:08年4月~07年度も暗雲漂う補正後予算の達成 | 篠原 哲 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年03月27日
空き家所有者が「売る・貸す」選択に踏み出すためには-空き家所有者の意識変容に向けた心理的アプローチの一考察- -
2025年03月27日
経過措置終了に伴う企業の現状と今後の対応方針~東証市場再編後に残された課題~ -
2025年03月27日
「早食いは太る」は本当か~食べる速さは、肥満リスクをどの程度予測できるか -
2025年03月27日
ファイナンシャル・ウェルビーイングについて(2)-金融行動との関係性…保険商品に着目して -
2025年03月26日
語られる空き家、照らされる人生-物語がもたらす価値の連鎖-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【制度改正による2007年度の家計への影響】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
制度改正による2007年度の家計への影響のレポート Topへ