- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融政策 >
- 金融・為替市場の動き/米国で修正が進む金利先高観、日本は?
2003年10月03日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
<今月の日銀ウォッチ>
- 日銀は「時間軸効果」の修復に全力をあげている。福井総裁は量的緩和の解除条件として、消費者物価で特殊要因は除いて判断するという新たな考えに言及、また「出口政策」についても当面封印するとの見解を示した。
- 消費者物価は8月前年比-0.1%と、これまでの日銀の想定以上に早く下落率が縮小している。10月31日に公表される「経済・物価の将来展望とリスク評価」で、物価の予測数値がプラスで示されるのかが注目点。
<金融・為替市場の動き>
- 景気回復期待が根強い中、金利先高観が急速に解消するようなシナリオは想定しづらいものの、半期明け(10月)以降は相場撹乱要素が除去され、債券相場が次第に安定を取り戻す可能性は高いと思われる。
- 日米間の景況格差が大幅に拡大するといった新たな円買い要因が出現しない限り、これ以上介入だけを材料に円の急伸を期待するのは、やや無理があるだろう。
<トピックス:米国で修正が進む金利先高観、日本は?>
- 米国では過度の金利先高観が修正され、長期金利の安定と低下につながっている。一方、日本では目先の景気回復を材料に、金利先高観の修正が遅れている
- 日本でも今後、株価と米国次第で現状のコンセンサスである「次は利上げ、時期はいつ」といった金利先高期待が後退し、長期金利が徐々に安定に向かう可能性はあろう。
(2003年10月03日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
熊谷 潤一

新着記事
-
2025年06月17日
会社員のキャリアビジョン~男女別・年齢別の比較からみるキャリア志向の変化と管理職登用 -
2025年06月17日
女性の低体重・低栄養症候群(FUS)とは?-日本肥満学会が新たな疾患概念を提唱、プレコンセプションケアが解決の一助となるか- -
2025年06月17日
中国就職・転職事情-DeepSeekの台頭と広がる淘汰の危機感【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(69) -
2025年06月17日
今週のレポート・コラムまとめ【6/10-6/16発行分】 -
2025年06月16日
株式併合による非公開化-JAL等によるAGPのスクイーズアウト
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
【金融・為替市場の動き/米国で修正が進む金利先高観、日本は?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
金融・為替市場の動き/米国で修正が進む金利先高観、日本は?のレポート Topへ