2002年04月05日

金融・為替市場の動き~ペイオフ解禁に伴う資金フロー

熊谷 潤一

総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次

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<金融為替市場の動き>

  1. 新年度入り後の債券市場は、需給改善から堅調な相場が予想される。しかし第2 次デフレ対策への失望や、減税の財源を国債増発へとの流れとなった場合には、大幅な金利上昇に転じる可能性もある。
  2. 円レートは、対ドル、対ユーロとも当面は新規材料不足から方向感に欠ける展開が続く。ただし米早期利上げ期待の大幅後退、日本株の1万円割れなどが起これば、一旦は日本株下落が円安要因として働き、その後は資金フローの収縮から予想外に円高に振れる可能性も想定しておきたい。

<今週の焦点:ペイオフ解禁に伴う資金フロー>

  1. ペイオフ解禁に伴い、個人マネーが株式などにシフトするのではとの期待があったが、個人、銀行のリスク回避行動により期待されたシフトは起こっていない。
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熊谷 潤一

総合政策研究部

矢嶋 康次 (やじま やすひで)

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