2001年06月22日

欧米経済動向:2001・2002年の経済見通し

土肥原 晋

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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<米国経済~200年1.7%へと減速後、2002年は2.8%へと緩やかに回復>

  1. 米国経済を下支えする消費は、減速リスクを抱えながらも低空飛行を持続し減税効果を得て緩やかに回復、景気は来年央にかけ持直しに向おう。生産部門の回復は先送りされるが、在庫調整の進展、利下げ効果に消費の回復を踏まえ、来年の持直しを見込んでいる。

<欧州経済~ユーロ圏、英国ともに2001年は2.1%成長へと減速>

  1. ユーロ圏では輸出低迷、設備投資の伸び悩みに加え、消費も徐々に鈍化し、2001年の成長率は2.1%まで減速、インフレ率は来年前半に目標の2%を下回る見込みである。
  2. 英国では外需の悪化を主因に景気拡大ペースが鈍化、2001年の成長率は2.1%となる見込みである。英国がユーロ参加への種々のハードルを短期間に乗越えることは困難と見られるが、ポンド相場は参加に向けた動きに反応しやすく、撹乱要因として留意が必要である。
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