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■intrduction
高齢化が進む中、家計部門の貯蓄動向の鍵を握るのは高齢者である。世帯主になっている高齢者のうち、勤労者世帯が高い貯蓄率を示す一方で、大多数を占める無職世帯では貯蓄を取り崩している。また、こどもを世帯主とする世帯に含まれる無職高齢者の実態は統計には現れにくいが、貯蓄取り崩し額はさらに大きいものと推定される。こどもと同居しない高齢者の割合は趨勢的に増加しており、こうした傾向が続けば、家計部門全体としての貯蓄率は今後低下する公算が高い。
(2000年12月01日「経済調査レポート」)
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