- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経営・ビジネス >
- 企業経営・産業政策 >
- 国際競争力と専門人材
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1.
最近、日本の人的資源に関する評価が急速に低下している。
2.
他国より長引いた金融危機処理、産業構造の変化にともなう人的資源の評価軸シフト、世界的なコアビジネス志向などを契機に、日本の人材には国際競争上必要とされる高度専門能力が不足していることが明らかになったからである。
3.
その背景としては、国内における外国人材との競争の欠如が第一に挙げられるが、日本社会に強い組織志向やジェネラリスト志向、高度専門能力に対するニーズの低さ、アマチュアを好む社会的風潮などの伝統的要因も影響している。
4.
「個の時代」への移行は伝統的要因の多くを変質させ、国内市場のグローバル化と相俟って、専門人材の社会的地位を引き上げていくと予想される。
5.
専門人材の育成には長期的視点が不可欠であるが、当面は専門能力の市場価格の設定、外国人の参入による人材市場のグローバル化等など、人材市場の市場機能発揮を促進する諸施策を、産業界挙げて推進することが望まれる。
(2000年03月01日「ニッセイ基礎研所報」)
小野寺 英機
小野寺 英機のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2001/09/03 | ブランドショップの進出が促進するアジアに開かれた東京 | 小野寺 英機 | エコノミストの眼 |
2000/03/01 | 国際競争力と専門人材 | 小野寺 英機 | ニッセイ基礎研所報 |
新着記事
-
2025年03月18日
長期投資の対象、何が良いのか-S&P500、ナスダック100、先進国株式型で良かった -
2025年03月18日
中国で求められる、働きやすく、子育てしやすい社会の整備【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(68) -
2025年03月18日
グリーン車から考える日本の格差-より多くの人が快適さを享受できる社会へ- -
2025年03月18日
気候変動:アクチュアリースキルの活用-「プラネタリー・ソルベンシー」の枠組みに根差したリスク管理とは? -
2025年03月18日
EUがIRRD(保険再建・破綻処理指令)を最終化-業界団体は負担の軽減とルールの明確化等を要求-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【国際競争力と専門人材】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
国際競争力と専門人材のレポート Topへ