- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 躍進する韓国の鉄鋼産業と日本への影響度
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
1.はじめに
2.わが国鉄鋼業界の現況
3.鋼材輸入の状況
4.韓国鉄鋼業界の特徴と動向
5.日本企業への影響度
6.まとめ
■はじめに
円高と内需の拡大により、多くの製品分野でアジアNIES等からの輸入が顕著になっている。'87年度の輸入浸透度(数量ベース)に関する通産省の調査によれば、ポータブルラジオ、扇風機、白黒テレビは既に55%前後が輸入品で占められているほか、カメラ・電卓も50%近くに達している。
これら耐久消費財ばかりでなく、産業用資材においても輸入浸透度の高いものが多くなり、鉄鋼について見れば熱延薄板類が31.0%、厚中板が16.3%にまで高まっている。円品によってわが国の鉄鋼輸出量は3年連続で減少している一方、新興工業国は著しくコスト競争力を強めているものであり、とりわけ昨年度は韓国製の輸入鋼材が目立った。韓国の粗鋼生産能力は昨年・今年と相次ぐ新鋭高炉の増設によって、わずか1年強で1.5倍以上になろうとしており、その後も急ピッチで高炉建設が進められる計画と伝えられている。そこでここでは韓国の鉄鋼産業の動向をレポートするとともに、両国の鉄鋼産業が抱える問題点と今後の展望を行ってみたい。
(1988年07月01日「調査月報」)
このレポートの関連カテゴリ
小川 則道
小川 則道のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
1990/09/01 | プレハブ住宅の成長要因と今後の展望 | 小川 則道 | 調査月報 |
1989/08/01 | セメント産業の課題と展望 | 小川 則道 | 調査月報 |
1988/10/01 | 米国現地生産を進める自動車業界 | 小川 則道 | 調査月報 |
1988/07/01 | 躍進する韓国の鉄鋼産業と日本への影響度 | 小川 則道 | 調査月報 |
新着記事
-
2025年07月08日
今週のレポート・コラムまとめ【7/1-7/7発行分】 -
2025年07月07日
ベトナム経済:25年4-6月期の成長率は前年同期比7.96%増~駆け込み輸出により製造業が好調 -
2025年07月07日
トランプ関税前後の貿易状況 -
2025年07月07日
2025年上期のJリート市場は7.6%上昇。需給やファンダメンタルズの改善が上昇を後押し~売却益計上による還元強化の取組みが継続 -
2025年07月07日
「縮みながらも豊かに暮らす」社会への転換(1)-SDGs未来都市計画から読み解く「地方創生2.0」への打ち手
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【躍進する韓国の鉄鋼産業と日本への影響度】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
躍進する韓国の鉄鋼産業と日本への影響度のレポート Topへ