- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 年金制度 >
- DC制度運営の再点検を
2025年09月03日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
年金改革法の成立により、企業型DCのマッチング拠出における「事業主掛金を超えない」こととする拠出制限が撤廃される。令和7年度税制改正で認められた会社員等におけるiDeCoの拠出制限(企業年金加入者で2万円、非加入者で2.3万円)の廃止や拠出限度額の月額6.2万円への引き上げを含め、会社員等のDC制度にかかわる拠出制限は大幅に緩和されることになる。
会社員等の中でも、とりわけ企業型DC加入者にとっては、拠出限度額の複雑さを緩和し、掛金拠出の自由度を高める改正であり、公的年金を補完する制度として存在感が高まるDC制度の利用拡大の余地を拡げるという点で大いに歓迎される。
ただし、企業型DCでは退職後の資産形成への関心に乏しい加入者が一定程度存在するといった課題があり、DC制度の効果的な利用を促進する上では、こうした課題への対応も欠かせない。
資産運用立国実現プランのもとで、DB運営の在り方を見直す機運が高まっている。こうした中、企業型DC導入企業においても、金融リテラシーの底上げやiDeCoを含むDC制度の有効活用の促進を通じて、加入者の効率的な資産形成を後押しする運営となっているのか、加入者支援のあり方を再点検したい。
会社員等の中でも、とりわけ企業型DC加入者にとっては、拠出限度額の複雑さを緩和し、掛金拠出の自由度を高める改正であり、公的年金を補完する制度として存在感が高まるDC制度の利用拡大の余地を拡げるという点で大いに歓迎される。
ただし、企業型DCでは退職後の資産形成への関心に乏しい加入者が一定程度存在するといった課題があり、DC制度の効果的な利用を促進する上では、こうした課題への対応も欠かせない。
資産運用立国実現プランのもとで、DB運営の在り方を見直す機運が高まっている。こうした中、企業型DC導入企業においても、金融リテラシーの底上げやiDeCoを含むDC制度の有効活用の促進を通じて、加入者の効率的な資産形成を後押しする運営となっているのか、加入者支援のあり方を再点検したい。
(2025年09月03日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年09月05日
金(Gold)の強気相場は続くか~3600ドル到達後のNY金見通し -
2025年09月05日
保険会社のAIに関するガバナンス(欧州)-EIOPAから各国監督当局への意見の公表 -
2025年09月05日
トランプ関税後の貿易状況(25年9月更新版) -
2025年09月05日
外国株式の長期保有が増加?~2025年8月の投信動向~ -
2025年09月05日
基礎研REPORT(冊子版)9月号[vol.342]
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【DC制度運営の再点検を】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
DC制度運営の再点検をのレポート Topへ