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2022年09月05日
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資産運用に長く携わっていると、毎日や毎月といった短期のパフォーマンスに一喜一憂する人を見ることが少なくない。しかし、常に儲かる運用はないし、常に失敗する運用も生き残れない。短期の結果に一喜一憂せず、中長期的な観点で運用を評価しながら、必要に応じて局面に合った運用に入れ替えることが基本である。
個人の資産運用を見ると、株式の信用取引やFX取引、更には暗号資産の取引によって、短期的な利益獲得を目指す人が少なくない。しかし、これらについては、国民の年金積立金を預かるGPIFは一切利用しないし、企業年金での利用例も、まず、ないだろう。
投機に近い短期での利益獲得の手段と、年金運用のような中長期での収益獲得の手段・方法は、本質的に異なるものであり、的確に使い分けるとともに、両者の違いを十分に理解する必要がある。年金運用においては、市場の変動に一喜一憂することなく、加入者のため、どっしり中長期で結果を出すと構えるべきである。
欧米の金融政策や感染状況に変化も見られるが、日本経済の停滞感は強く、物価が上昇しても、賃金だけでなく金利や株価は上がりそうにない。年金運用の海外展開は必須であるが、為替によって成果が振れやすくなる。中長期運用の視点を忘れてはならない。
個人の資産運用を見ると、株式の信用取引やFX取引、更には暗号資産の取引によって、短期的な利益獲得を目指す人が少なくない。しかし、これらについては、国民の年金積立金を預かるGPIFは一切利用しないし、企業年金での利用例も、まず、ないだろう。
投機に近い短期での利益獲得の手段と、年金運用のような中長期での収益獲得の手段・方法は、本質的に異なるものであり、的確に使い分けるとともに、両者の違いを十分に理解する必要がある。年金運用においては、市場の変動に一喜一憂することなく、加入者のため、どっしり中長期で結果を出すと構えるべきである。
欧米の金融政策や感染状況に変化も見られるが、日本経済の停滞感は強く、物価が上昇しても、賃金だけでなく金利や株価は上がりそうにない。年金運用の海外展開は必須であるが、為替によって成果が振れやすくなる。中長期運用の視点を忘れてはならない。
(2022年09月05日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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