2020年05月15日

新型コロナウイルスの感染拡大を受けての保険監督当局等の対応(3)-中国とインド等-

中村 亮一

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■要旨

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、保険会社も大きな影響を受けることになっているが、これに対して、各国・地域の監督当局も迅速に必要な対応を行ってきている。

これまでのこのテーマに関する2回のレポートでは、欧州のEIOPA(保険年金監督当局)米国のNAIC及び各州保険監督当局、オーストラリアのAPRA及びカナダのOSFIのこれまでの対応について、特に配当支払い及び自社株買いに関する停止要請を巡る動き、さらにはこれに対する保険会社の対応等について報告してきた。

今回のレポートでは、中国、インド、香港及びシンガポールの保険監督当局等の対応について、それぞれの国毎の焦点とする事項に絞って報告する。

■目次

1―はじめに
2―中国CBIRCの対応
  1|2月15日の「伝染病の予防と制御のための金融サービスのさらなる改善に関する通知」
  2|2月11日の「生命保険の電子的再訪問の促進に関する通知」
  3|3月26日の「産業チェーン全体の仕事と生産の調整された再開のための金融サービスの
    強化に関する通知」
3―インドのIRDAIの対応
  1|3月4日の「コロナウイルスによる請求の処理に関するガイドライン」
  2|4月13日の「COVID-19パンデミックに関連した保険会社の財源の慎重な管理」に
    ついての通達
  3|4月18日の「健康保険請求の決済に関する基準」通達
  4|4月30日の「COVID 19に関連する保険契約者及び保険会社への助言」についての
    プレスリリース
  5|その他の対応
4―香港の保険監督当局の対応
  1|2月21日「選択された保険商品の販売プロセスにおけるウイルス感染のリスクを軽減する
   ための一時的な促進策の導入」
  2|3月27日「一時的な促進措置の有効性と適用範囲の拡大」
  3|各保険会社による対応
  4|COVID 19に関する保険ダッシュボード
5―シンガポールの保険監督当局の対応
6―まとめ
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中村 亮一

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