2018年09月04日

ブラジル経済の見通し-4-6月期GDPは停滞感が見られる。18年は低成長が続く見通し

経済研究部 研究員   神戸 雄堂

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■要旨

ブラジルの2018年4-6月期の実質GDP成長率は前期比0.2%増(季節調整値)と、前期の同0.1%から若干加速し、6四半期連続のプラス成長となった。しかし、その内容を見ると、需要項目別では内需・外需ともに寄与度はマイナスとなり、前期からさらに停滞感が見られる。

足元のファンダメンタルズは力強さを欠いているうえ、5月下旬に発生したトラック業界のストライキが景気を押下げたため、18年は低成長に留まるだろう。

トラック業界のストライキの影響は一段落したものの、先行きの懸念材料として足元で進行するレアル安が挙げられる。10月の大統領選挙に関して、市場が支持する改革推進派の候補者が劣勢であることがレアル安に拍車をかけている。大統領選挙の結果次第では、短期的にレアル安がさらに進行し、インフレ率が急騰することも考えられる。

■目次

1――経済概況・今後のポイント
  ・(経済概況) 
   4-6月期の実質GDP成長率は6四半期連続のプラス成長も、停滞感が見られる
  ・(今後のポイント)
   ストの影響は一段落。大統領選挙の結果次第では、さらなるレアル安の進行も
2――需要項目別の動向
  ・(民間消費)
   ストの影響は一時的。労働市場の改善によって緩やかなプラス成長が継続する見通し
  ・(政府消費)
   財政健全化の棚上げがうかがえる結果。大幅な歳出削減には至らず、横ばいで推移する見通し
  ・(総固定資本形成)
   インフラ投資プログラムの効果が徐々に顕在化する見通し
  ・(純輸出)
   寄与度はマイナスも貿易黒字は高水準。中国向け大豆の輸出増加によって、改善する見通し
3――物価・金融政策等の動向
  ・(為替)
   中央銀行は為替介入を行うも大幅なレアル安が進行。今後は為替介入の規模を拡大か。
  ・(物価・金融政策)
   インフレ率の上昇は一段落も、レアル安の進行次第では利上げへ転換も
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経済研究部   研究員

神戸 雄堂 (かんべ ゆうどう)

研究・専門分野
財政

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