2017年11月21日

CLM諸国の保険市場動向-最近の各市場における変化を中心として-

平賀 富一

文字サイズ

■要旨

CLM諸国(カンボジア・ラオス・ミャンマー)の保険市場は、現状では、規模・普及率ともに未発達で、今後の健全な市場の成長に向けては、消費者の保険に対する認識・理解の向上、法制度の整備や監督体制の強化が重要な課題となっている。しかし、各国の政治体制の安定化傾向、経済発展への一層の取り組みという状況の中にあって、保険業についても、前年同時期のレポート以降も、地場の民間保険会社や外資系保険会社の市場への参入や免許の付与が増加するなど様々な発展が継続・加速しつつある。さらに、人口動態面でのメリット、自由化や市場開放など経済政策の推進、日本企業による「タイ・プラス・ワン戦略」、「アセアン経済共同体」(AEC)、中国の「一帯一路」政策に伴うインフラ開発・産業関連の建設増、物流の活発化、消費者の所得水準や生活レベルの向上というポジティブな環境変化の中で、生保分野も含め保険市場の長期的な成長が期待される。

■目次

1――CLM諸国と近隣のアセアン諸国の経済概況等
2――CLM諸国の保険市場動向
  (1) カンボジア
  (2) ラオス
  (3) ミヤンマー
3――おわりに

(2017年11月21日「保険・年金フォーカス」)

Xでシェアする Facebookでシェアする

平賀 富一

研究・専門分野

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【CLM諸国の保険市場動向-最近の各市場における変化を中心として-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

CLM諸国の保険市場動向-最近の各市場における変化を中心として-のレポート Topへ