2016年08月30日

【アジア・新興国】不動産投資家として存在感を増すアジアの保険会社~台湾、韓国に続き、中国本土の保険会社も不動産投資を本格化~

  増宮 守

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5―さらなる不動産投資の積極化

このように、各国の保険市場の成長および各社の保険事業の拡大を背景に、アジアの保険会社は不動産投資を拡大してきた。一方、総資産に対する不動産比率をみると、2015年にやや縮小したケースも多く(図表-5)、これらの保険会社は、保有不動産金額を拡大したものの、特に不動産投資を積極化したわけではなかった。

しかしながら、不動産比率の低い中国本土の保険会社は、不動産取引のピークアウトにもかかわらず、不動産比率を引き上げる姿勢を継続している。また、台湾の富邦人寿保険が不動産比率を大幅に引き上げるなど、台湾や韓国でもさらに不動産投資を積極化した保険会社がいくつかみられた。

一部では、アジアパシフィック地域での積極化が難しいため、欧米での不動産投資を積極化する動きも増えている。かつてない低金利環境が進む中、安定的なインカムゲインを求める保険会社にとって、不動産投資の重要性はさらに高まっているとの見方もできる。
図表-5 アジアの大手保険会社の不動産比率

6―おわりに

6―おわりに

アジア各国の保険市場の成長および各社の保険事業の拡大、加えて、中国本土の保険会社などによる不動産投資のさらなる積極化に伴い、アジアの保険会社による不動産投資は拡大を続けている。

中国経済の失速懸念が根強い中、今後、さらなる世界的なリスク意識の高まりから、アジアパシフィック地域の不動産取引は縮小が進む可能性もある。しかし、アジアの保険会社による不動産投資は拡大が続くとみられ、不動産投資市場において保険会社の存在感は一層大きくなると考えられる。これまで投資事例がなかった日本の不動産投資市場においても、アジアの保険会社が存在感を発揮する可能性は高いだろう。
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増宮 守

研究・専門分野

(2016年08月30日「保険・年金フォーカス」)

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