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【アジア・新興国】不動産投資家として存在感を増すアジアの保険会社~台湾、韓国に続き、中国本土の保険会社も不動産投資を本格化~

増宮 守
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5―さらなる不動産投資の積極化
しかしながら、不動産比率の低い中国本土の保険会社は、不動産取引のピークアウトにもかかわらず、不動産比率を引き上げる姿勢を継続している。また、台湾の富邦人寿保険が不動産比率を大幅に引き上げるなど、台湾や韓国でもさらに不動産投資を積極化した保険会社がいくつかみられた。
一部では、アジアパシフィック地域での積極化が難しいため、欧米での不動産投資を積極化する動きも増えている。かつてない低金利環境が進む中、安定的なインカムゲインを求める保険会社にとって、不動産投資の重要性はさらに高まっているとの見方もできる。
6―おわりに
中国経済の失速懸念が根強い中、今後、さらなる世界的なリスク意識の高まりから、アジアパシフィック地域の不動産取引は縮小が進む可能性もある。しかし、アジアの保険会社による不動産投資は拡大が続くとみられ、不動産投資市場において保険会社の存在感は一層大きくなると考えられる。これまで投資事例がなかった日本の不動産投資市場においても、アジアの保険会社が存在感を発揮する可能性は高いだろう。
(2016年08月30日「保険・年金フォーカス」)
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