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アジアREITの不動産ポートフォリオ~アジア新興国への国際分散も進む~

増宮 守
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<要旨>
- アジアREITは、シンガポールのS-REITと香港のH-REITが時価総額の大半を占めており、必ずしも直接的にアジア新興国における経済成長の恩恵を期待できるものではない。
- しかし、アジアREITが投資する不動産ポートフォリオをみると、シンガポールや香港以外にも国際分散が進んでおり、中国やASEANなどのアジア新興国の比率が高まっている。
- また、アジアREITの不動産ポートフォリオのセクター配分では、オフィス比率の高いJ-REITとは対照的に、商業施設を中心に、オフィスやホテルなどのセクターにもバランスよく分散投資されている。
- アジアREITファンドの普及により、日本国内からもアジアの不動産市場への分散投資が容易になってきた。これらにより、アジア新興国の成長性と分散投資効果の拡大を享受できれば有意義であるが、リスク管理上、不動産ポートフォリオの変化について継続的に把握することが重要となる。
(2015年07月08日「不動産投資レポート」)
増宮 守
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