- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- >
- 運用リスク管理 >
- 政策アセット・ミックスと時価加重指数への不信
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
年金運用では、各資産クラスの値動きを表す代表的な時価加重指数を利用し、資産クラスのリスクとリターンを推計する。それらを利用して政策アセット・ミックスを構築し、長期にこれを維持する。実際の運用では時価加重指数に追随するパッシブ運用も利用される。またアクティブ運用でも時価加重指数を運用目標や運用成果を評価するための基準として利用する。
これらの運用プロセスは、時価加重指数がリスクとリターンで見て最も効率的であるとするファイナンスの理論と、政策アセット・ミックスが年金運用の大部分を説明するとしたBrinson 等(1986)以降の実証分析に立脚している。しかし近年、これらの論拠に疑問が投げかけられている。
本号はまず年金運用における政策アセット・ミックスの説明力の議論を再検討する。その説明力が高いのは、一定の見方をした場合であって、別の角度から見れば、そうではないことを再確認する。次に時価加重指数の運用成果が良くないとする実証分析を紹介し、これを解決するための新しい運用手法を検討する。しかし何れも年金運用の問題を一気に解決するものではなく、今後も様々な可能性を検討していく必要がある。
(2014年07月03日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年07月22日
今週のレポート・コラムまとめ【7/15-7/18発行分】 -
2025年07月18日
金融セクターの気候変動対応の意識変化とイニシアチブの設立背景~金融機関における脱炭素の潮流~ -
2025年07月18日
英国雇用関連統計(25年6月)-週平均賃金は前年比5.0%まで低下 -
2025年07月18日
家計消費の動向(二人以上世帯:~2025年5月)-物価高でも、旅行・レジャー・デジタルなど楽しみへの消費は堅調 -
2025年07月18日
消費者物価(全国25年6月)-コアCPIは25年8月に3%割れへ
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【政策アセット・ミックスと時価加重指数への不信】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
政策アセット・ミックスと時価加重指数への不信のレポート Topへ