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アジア新興国・地域の経済見通し-先進国向け輸出を牽引役に緩やかに回復
経済研究部 准主任研究員 斉藤 誠
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- アジア新興国・地域では景気回復が続いているものの、そのペースは依然として緩やかで、底離れできない状況が続いている。
- 先行きについては、先進国の景気回復を背景に輸出が牽引役となり、新興国・地域の景気は緩やかに回復すると見ている。特に韓国・台湾・マレーシアのような経済の輸出依存度が高い国・地域ではその傾向が表れやすい。ただし、先進国の回復ペースは緩慢であるほか、主要な貿易相手国である中国経済もソフトランディングを目指しており、輸出が以前ほどの牽引力を発揮するとは考えにくい。
- 国内の政治の動向を見ると、これまでは総じて改善が見込めない国・地域が多かったが、政治が新たなスタートを切るタイ・インド・インドネシア、財政健全化など中期的な経済の安定性が増しているマレーシア・フィリピン、政権運営が難航する韓国・台湾といったように、それぞれの政府の政策実行力にはバラつきが出始めている。
- 先行きのリスク要因としては、インフレ懸念と新興国資金流出問題の再燃が挙げられる。まず、インフレ率はこの先、天候要因・地政学的リスク・各種補助金の追加削減などの上昇要因が控えており、家計の購買力低下が懸念される。次に新興国資金流出問題は、米国のテーパリングという材料が消化され、足元は落ち着きを取り戻しているが、インド・インドネシアでは構造的な経常赤字体質の改善が遅れている。今後、米国の利上げに注目が高まる局面では、経常赤字の問題が再度クローズアップされるだろう。
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03-3512-1780
(2014年06月20日「Weekly エコノミスト・レター」)
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