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- 景気ウォッチャー調査13年11月~現状判断DI、先行き判断DIともに上昇するなど好調が続く
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■見出し
・現状判断DIは2ヶ月ぶりの上昇
・先行き判断DIは3ヶ月連続の上昇
■introduction
12月9日に内閣府から発表された2013年11月の景気ウォッチャー調査によると、景気の現状判断DIは53.5となり、前月を1.7ポイント上回り2ヶ月ぶりに上昇した。7月調査から参考系列として公表されている現状判断DI(季節調整値)は57.5となり、前月を2.5ポイント上回り4ヶ月連続で上昇している。
項目別に見てみると、家計動向関連は、51.3ポイントと前月を2.1ポイント上回った。これは(1)「高額品、自動車、家電を中心に消費税増税前の駆け込み需要がみられること」(2)「新型車効果から自動車販売が好調だったこと」などが影響していると考えられる。
企業動向関連は、56.3ポイントと前月を1.5ポイント上回った。これは製造業で好業績企業が多かった影響と思われる。
雇用関連は、61.3ポイントと前月を0.3ポイント下回った。これは一部で求人の増勢に一服感がみられたことが影響しているとみられる。
景気の先行き判断DIは54.8となり、前月を0.3ポイント上回り3ヶ月連続で上昇した。また、季節調整値の先行き判断DIは59.7となり、前月を1.9ポイント上回り3ヶ月連続で上昇した。
項目別に見てみると、家計動向関連は、53.8と前月を0.1ポイント上回った。これは消費税増税前の駆け込み需要や年末年始の売上が期待されている影響とみられる。
企業動向関連は、55.5ポイントと前月を0.9ポイント上回った。これは消費税増税前の駆け込み需要や年末商戦に伴う企業収益の改善が期待されている影響と考えられる。
雇用関連は、59.7ポイントと前月を0.3ポイント上回った。これは消費税増税前の駆け込み需要やアベノミクス効果から雇用環境がいっそう改善することが期待されている影響と思われる。
2013年11月の調査では現状判断DI、先行き判断DI共に上昇しており、引き続き高い水準で推移している。耐久財を中心とした消費税増税前の駆け込み需要や年末年始の売上が強く期待されているなど、景況感の改善基調が強まっている。
(2013年12月10日「経済・金融フラッシュ」)
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押久保 直也 (おしくぼ なおや)
研究・専門分野
日本経済、財政
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