- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- テーパリング観測に揺れる米経済 ~ 雇用改善もイエレン副議長は慎重姿勢
2013年11月15日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
<米国経済の概況~政府閉鎖の影響を注視>
- 7-9月期GDPは年率2.8%と上昇も、在庫増による所が大きく、住宅投資を除くと、個人消費、設備投資等の主要な需要項目が減速するなど、景気が加速したとの見方は難しい。減速要因には9月にかけての長期金利急上昇の影響が大きかったと思われる。
- 10-12月期は金利の上昇に加え、政府閉鎖の影響等で景気減速が懸念されるが、10月雇用者の予想外の増加により、影響は大きくないとの見方が出ている。今後、11月雇用統計やクリスマスセールの状況が注目されよう。
<12月FOMCに向け、テーパリング観測が再浮上>
- 金融市場では、雇用統計発表後12月のテーパリング(資産購入縮小)観測が再浮上し、長期金利が上昇している。当面、11月雇用統計が注目されるが、イエレン副議長は一層の雇用回復が必要として慎重姿勢を見せている。
- しかし、個人消費の伸びは低く、雇用市場では市場参入を見合わせた巨大な弛みを抱える。来年初の財政問題も考慮すれば、「雇用の最大化」を責務とするFRBが緩和縮小を急ぐ理由が増したわけではない。“イエレン新議長”に委ねる可能性は依然高いと思われる。
(2013年11月15日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
土肥原 晋のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/04/07 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | 基礎研マンスリー |
2014/03/05 | 徐々に高まる成長ステージ、2015年本格回復を視野に | 土肥原 晋 | ニッセイ年金ストラテジー |
2014/02/25 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | ニッセイ景況アンケート |
2014/02/21 | 寒波の影響色濃い米経済~金融政策はガイダンス変更に注目 | 土肥原 晋 | Weekly エコノミスト・レター |
新着記事
-
2025年03月27日
「早食いは太る」は本当か~食べる速さは、肥満リスクをどの程度予測できるか -
2025年03月27日
ファイナンシャル・ウェルビーイングについて(2)-金融行動との関係性…保険商品に着目して -
2025年03月26日
語られる空き家、照らされる人生-物語がもたらす価値の連鎖- -
2025年03月26日
決済デジタル化は経済成長につながったのか-デジタル決済がもたらす新たな競争環境と需要創出への道筋 -
2025年03月26日
インバウンド市場の現状と展望~コスパ重視の旅行トレンドを背景に高まる日本の観光競争力
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【テーパリング観測に揺れる米経済 ~ 雇用改善もイエレン副議長は慎重姿勢】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
テーパリング観測に揺れる米経済 ~ 雇用改善もイエレン副議長は慎重姿勢のレポート Topへ