2013年07月02日

最近の人民元と今後の展開(2013年7月号)~米中戦略・経済対話で許容変動幅の拡大はあるか?

三尾 幸吉郎

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○ 6月の人民元(対米国ドル)は、基準値・現物実勢はともに中旬にかけては上昇したが、その後は一転して下落、6月末には前月末の水準まで戻す“往って来い”の展開となったが、相場の先行きを予測して動くNDFはほぼ一貫して下落する展開となった。また、6月は主要新興国通貨が米国ドルに対して下落、ほぼ横ばいだった人民元は相対的に堅調な通貨となった。

○ 現物実勢が基準値+1%の上限に張り付く状況が解消されてきたことなどから、許容変動幅拡大の時期は近づきつつあると思われる。また、当面の人民元を考えると、中国の景気回復力は弱く輸出に不利な人民元高は避けたいところで、長期金利は中国の方が1%程度高いが縮小傾向にあることから、7月も前月と同じ1米国ドル=6.1~6.2元のボックス圏と予想する。

(2013年07月02日「経済・金融フラッシュ」)

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