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- ブラジル7-9月期GDP:前年同期比+0.9%~やっと底打ちしたものの、成長は力強さを欠く
■見出し
・成長率は底打ち、しかし力強さは無い
・先行きの不透明感が残る
■introduction
ブラジルの地理統計院(IBGE)は11月30日、2012年7-9月期の国内総生産(GDP)を公表した。7-9月期の実質GDP成長率は前年同期比(原系列)で0.9%の増加、前期比(季節調整済)では0.6%の増加であった。前年同期比では2010年1-3月期をピークに続いてきた成長減速にやっと歯止めがかかったことになる(図表1)。
実質GDPを需要項目別に見ると、7-9月期の個人消費は前年同期比+3.4%となり、4-6月期の同+2.4%から改善した。ただし、7-9月期の投資は前年同期比▲5.6%と4-6月期の同▲3.7%よりマイナス幅が悪化、縮小傾向が続いている。
純輸出について見ると、7-9月期の輸出は前年同期比▲3.2%と4-6月期の同▲2.5%に続き2期連続のマイナス成長となった。ただし、7-9月期は輸入も前年同期比▲6.4%とマイナス成長に転じている(4-6月期は同+1.6%)。その結果、純輸出の成長への寄与度は+0.6%ポイントと4-6月期(同▲0.5%ポイント)からプラスに転じた。
供給項目別で見ると、第一次産業と第二次産業は、4-6月期から伸び率が加速した。ただし、第二次産業の伸び率は前年同期比▲0.9%と4-6月期(同▲2.4%)に続くマイナス成長となり、プラス成長には至らなかった(図表2)。特にシェアの大きい製造業は7-9月期の成長率が前年同期比▲1.8%となり、4-6月期(同▲5.3%)からは回復したものの、5四半期連続でマイナス成長と冴えない状況が続いている。第三次産業については大きな減速は見られないものの、7-9月期は前年同期比+1.3%と低成長にとどまった(4-6月期は同+1.5%)。第三次産業の中では、金融業が7-9月期に前年同期比▲1.0%とマイナス成長に転じたことが目立つ(4-6月期は同+1.8%)。
(2012年12月04日「経済・金融フラッシュ」)
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- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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