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●米8月個人所得・消費統計~所得が伸び悩む中、ガソリン価格上昇が個人消費を押上げ
8月はガソリン価格上昇が、個人消費と同価格指数に大きく影響した月となった。
8月の個人所得は前月比0.1%(7月も同0.1%)に留まった。年初をピークに伸び率の低下が続いている。中核となる賃金所得は同0.1%に留まり、利息収入が前月比▲1.3%と昨年9月以来のマイナス幅に落ち込んだ。
支出面では、8月個人消費は前月比0.5%(7月は同0.4%)と2月(同0.8%)以来の伸びを見せた。ガソリン価格の上昇が影響したと見られ、ガソリンを含む非耐久財は2010年8月(同1.8%)以来の高い伸びとなった。
なお、所得が伸び悩む中、実質ベースでは、可処分所得が前月比▲0.3%(7月は同0.1%)と昨年11月(同▲0.3%)以来のマイナスに落ち込み、個人消費は同0.1%と7月(0.4%)から低下した。
個人消費の価格指数では、8月は前月比0.4%と7月(同0.0%)から上昇した。8月のエネルギー価格が前月比5.8%(7月は▲0.3%)と5ヵ月ぶりに大幅なプラスに転じたことが全体の価格指数を引き上げた。一方、エネルギー・食品を除いた8月コア指数は同0.1%と安定的な伸びを保っている。
(2012年10月01日「経済・金融フラッシュ」)
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