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- アジア新興国・地域経済:9月発表予定の経済指標と予測
2012年08月31日
- 中国経済は、輸出・投資・消費の3本柱が揃って減速傾向を示しており、景気下ぶれ懸念が高まっている。中国人民銀行は6月と7月に2ヵ月連続で預金・貸出の基準金利を引き下げるなど金融緩和を進めており、中国政府も省エネ家電の普及への財政支援や、公共投資の前倒し執行で景気てこ入れを図ってきた。今回発表の経済指標では、一連の政策的支援により中国経済に回復の兆しが現れるか否かが注目される。
- その他のアジア新興国・地域は、国際的な原油価格の上昇や悪天候からインフレ懸念が生じている国・地域とそうでない国・地域に分かれている。インド、フィリピン、マレーシア、台湾ではインフレ懸念が生じており、韓国、タイ、インドネシアではインフレ圧力が低下している。
- また、9月はASEAN、韓国、台湾、インドで金融政策決定会合が開催されるため注目される。インフレ懸念の生じている国・地域もあるが、景気減速に歯止めがかかっていない韓国、台湾、インドでは利下げに踏み切る可能性がある。一方、ASEAN諸国は底堅い成長を遂げていることもあり政策金利を維持する公算が高い。
(2012年08月31日「Weekly エコノミスト・レター」)
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三尾 幸吉郎
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