- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 回復みせる米住宅市場
2012年08月17日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
<米国経済の概況:欧州問題の再燃が警戒要因>
- 4-6月期GDPが年率1.5%と低下し、景気減速が示されたが、7-9月期に入ると、雇用者増が持ち直し、小売売上高が4ヵ月ぶりに増加、鉱工業生産も回復を見せるなど持ち直しの動きとなっており、一層の減速は避けられそうな状況と言えよう。
- ただし、4-6月期の減速要因とも言える欧州問題や財政の崖といった米景気の先行き不透明要因が改善されたわけではない。特に欧州問題については9月以降の動向が注目されており、リスク回避の再燃と景気への影響には引き続き留意したい。
<住宅市場の動向:住宅市場指数が急回復し、持続的な住宅価格が続く>
- 暖冬の影響が強いとされた住宅市場の回復であるが、景気減速下にある4-6月期も回復が続いている。住宅価格は続伸し、各指数の発表元では、底入れ→上昇を見込んでいる。
- 背景には抵当処分物件を含めた販売在庫減が挙げられる。特に価格上昇の進行する地域では、割安な抵当処分物件は逼迫状態にある。
- ただ、弱気の見方も少なくない。今後、季節的な住宅需要期を過ぎ、また、景気の不透明感が増幅されても需要の強さを維持できれば本格回復へ道を歩むこととなろう。
(2012年08月17日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
土肥原 晋のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/04/07 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | 基礎研マンスリー |
2014/03/05 | 徐々に高まる成長ステージ、2015年本格回復を視野に | 土肥原 晋 | ニッセイ年金ストラテジー |
2014/02/25 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | ニッセイ景況アンケート |
2014/02/21 | 寒波の影響色濃い米経済~金融政策はガイダンス変更に注目 | 土肥原 晋 | Weekly エコノミスト・レター |
新着記事
-
2025年04月30日
今週のレポート・コラムまとめ【4/22-4/28発行分】 -
2025年04月28日
リスクアバースの原因-やり直しがきかないとリスクはとれない -
2025年04月28日
欧州委、AppleとMetaに制裁金-Digital Market Act違反で -
2025年04月25日
世界人口の動向と生命保険マーケット-生保マーケットにおける「中国の米国超え」は実現するのか- -
2025年04月25日
年金や貯蓄性保険の可能性を引き出す方策の推進(欧州)-貯蓄投資同盟の構想とEIOPA会長の講演録などから
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【回復みせる米住宅市場】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
回復みせる米住宅市場のレポート Topへ