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- 米6月雇用増は8万人に留まる~失業率は8.2%と横ばい
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米労働省発表の6月雇用統計は、非農業事業部門の雇用者が前月比8万人増(5月は7.7万人増)と市場予想(10万人増)を下回り、3ヵ月連続で10万人を割り込む増加幅となった。一方、失業率は8.2%と前月・市場予想(ともに8.2%)と一致、高止まりが続いた。
雇用者増は今年1月の27.5万人増以来4ヵ月連続で縮小後も低迷を続けており、景気回復への懸念を強める結果となっている。特に、前日に発表されたADP社の民間雇用集計値が前月比17.6万人増と予想(10万人増)を大きく上回り、本統計への上振れ期待を高めていたことも市場の失望を招いた。3ヵ月連続の低迷は、欧州財政問題とそれを受けた米景気の不透明感の強まりを反映したものと言えよう。ただ、景気回復の遅れが懸念される一方、前月からは若干増加するなどすぐに追加緩和策が必要なほど悪化したわけではない。当面、景気実態を示す経済指標への注目が高まりそうだ。
(2012年07月09日「経済・金融フラッシュ」)
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