- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 米6月雇用増は8万人に留まる~失業率は8.2%と横ばい
米労働省発表の6月雇用統計は、非農業事業部門の雇用者が前月比8万人増(5月は7.7万人増)と市場予想(10万人増)を下回り、3ヵ月連続で10万人を割り込む増加幅となった。一方、失業率は8.2%と前月・市場予想(ともに8.2%)と一致、高止まりが続いた。
雇用者増は今年1月の27.5万人増以来4ヵ月連続で縮小後も低迷を続けており、景気回復への懸念を強める結果となっている。特に、前日に発表されたADP社の民間雇用集計値が前月比17.6万人増と予想(10万人増)を大きく上回り、本統計への上振れ期待を高めていたことも市場の失望を招いた。3ヵ月連続の低迷は、欧州財政問題とそれを受けた米景気の不透明感の強まりを反映したものと言えよう。ただ、景気回復の遅れが懸念される一方、前月からは若干増加するなどすぐに追加緩和策が必要なほど悪化したわけではない。当面、景気実態を示す経済指標への注目が高まりそうだ。
(2012年07月09日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
研究・専門分野
土肥原 晋のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/04/07 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | 基礎研マンスリー |
2014/03/05 | 徐々に高まる成長ステージ、2015年本格回復を視野に | 土肥原 晋 | ニッセイ年金ストラテジー |
2014/02/25 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | ニッセイ景況アンケート |
2014/02/21 | 寒波の影響色濃い米経済~金融政策はガイダンス変更に注目 | 土肥原 晋 | Weekly エコノミスト・レター |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年10月25日
金融システム、特に保険と年金基金のリスクと脆弱性に対する助言等の公表(欧州 2024秋)-EIOPA等の合同報告書の紹介 -
2024年10月25日
米労働市場の緩やかな減速が継続-景気が堅調を維持する中、失業率の大幅上昇は回避へ -
2024年10月25日
副業・兼業で広がるキャリア戦略~会社視点の働き方改革から生き方改革へ~ -
2024年10月24日
24年9月末時点の経過措置適用企業の進捗状況~経過措置の適用は2025年3月から順次終了~ -
2024年10月23日
円安再燃、1ドル160円に逆戻りするリスクは?~マーケット・カルテ11月号
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【米6月雇用増は8万人に留まる~失業率は8.2%と横ばい】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米6月雇用増は8万人に留まる~失業率は8.2%と横ばいのレポート Topへ