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- 中国の最新景気指標:成長率は8.9%に鈍化も予想より底堅い
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■見出し
・成長率は8.9%に鈍化も予想より底堅い
・消費は好調も、投資と輸出は鈍化傾向
■introduction
中国国家統計局が1月17日に発表した2011年の国内総生産(GDP)は47兆1564億元と前年比で実質9.2%増となった。需要項目別の寄与度をみると、最終消費が4.8ポイント、総資本形成が5.0ポイント、純輸出がマイナス0.5ポイントとなった。前年と比べると、最終消費は寄与度を上げたものの、総資本形成の寄与度は低下、純輸出の寄与度はマイナスに転換した。産業別には、第一次産業は前年比4.5%増、第二次産業は同10.6%増、第三次産業は同8.9%増となった(図表-2)。
他方、10-12月期は前年同期比で実質8.9%増と4四半期連続で伸びが鈍化、前期比でも2.0%増と前四半期を0.3ポイント下回っており、2010年1-3月期の12.0%増をピークとした緩やかな減速傾向は続いている(図表-1)。但し、前年同期比8.9%増は公表前の平均的予想よりも高く、中国経済の減速は懸念されたほどではなく、今までのところ底堅く推移しているといえるだろう。
(2012年01月18日「経済・金融フラッシュ」)
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