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- 米10月住宅価格~20都市指数は前月比で6ヵ月連続の下落
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■見出し
・夏場の需要期を過ぎ、下げ足を強める展開:ケース・シラー指数の動向
・FHFA月例指数は前月比▲0.2%と下落に転じる:FHFA指数の動向
■introduction
S&P社発表の10月ケース・シラー20都市住宅価格指数(SA=季節調整後)は、前月比▲0.6%と前月(▲0.7%)に続き比較的大きな下落を見せた。前月比の下落は6ヵ月連続となる。市場予想は同▲0.4%だった。また、8月まで5ヵ月連続の上昇を見せた季節調整前値も、9月の前月比▲0.7%に続き、10月も同▲1.2%と再び下落に転じている。
一方、前年比では▲3.4%(9月▲3.5%)と13ヵ月連続の下落が続いた。市場予想は同▲3.2%だった。また、10都市指数は前月比▲0.5%(SA、9月も▲0.5%)、前年比▲3.0%(9月▲3.2%)の下落だった。
都市別の動きを見ると、20都市中、前月比の下落は14都市で9月(13都市)から増加した。前年比ではデトロイト(同2.5%)、ワシントン(同1.3%)を除く全都市で下落、下落率が大きいのは、アトランタ(▲11.7%)、ラスベガス(▲8.5%)、ミネアポリス(▲8.4%)等となる。
2006年央の住宅価格ピーク時から10月までの下落率は、20都市指数▲32.1%、10都市指数▲31.9%となった。また、10月20都市指数は、住宅ブーム前との比較では2003年5月とほぼ同水準となる。都市別でピークからの下落率が大きいのはラスベガス(▲60.7%)、フェニックス(▲55.8%)、マイアミ(▲50.8%)等で、半面、ピークからの下落率最小はダラスの▲8.7%だった。
S&P社では「季節調整前値の10月指数は、前年比の下落幅が縮小したのを除くと殆ど良い所がなかった。地域別ではアトランタや中西部の悪化が目立ち、アトランタとラスベガスは住宅ブーム後の最低値を更新した。最近の住宅市場ではよいニュースも聞かれるが、多くは集合住宅に関連したもので、戸建住宅では、販売・着工とも小幅の改善に留まる」としている。
(2011年12月28日「経済・金融フラッシュ」)
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土肥原 晋
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