- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 中国経済 >
- 中国の10月工業生産:懸念材料多いも、土俵際で踏み止まる
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・工業生産は緩やかに鈍化
・懸念材料が多いも土俵際で踏み止まる
■introduction
中国国家統計局が発表した10月の工業生産(付加価値ベース、本業の年間売上高が2000万元以上の工業企業)は前年同月比13.2%増と、9月の同13.8%増を0.6ポイント下回った。企業分類別にみると、国有及び国有持株企業が同8.9%増で前月と比べて1.0ポイント低下、株式制企業が同15.1%増で前月と比べて0.9ポイント低下、外資系企業が同9.6%増で前月と比べて0.5ポイント低下と、いずれも緩やかな鈍化傾向を示しているが、リーマンショック前夜のような失速には至っていない(図表-1)。
業種別にみると(図表-2)、電気機械等製造が9月の前年同月比13.3%増から10月には同10.8%増と2.5ポイント低下して今年最低となったほか、高位の伸びを示していた衣類・靴・帽子製造も9月の伸び率を1.7ポイント下回った。他方、冴えない伸びが続いていた家具製造が10月には前年同月比15.5%増と9月の伸び率を2ポイント上回るなど回復する業種もあり、中国の工業生産全体は緩やかな鈍化に留まっている。
(2011年11月14日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
三尾 幸吉郎
三尾 幸吉郎のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/05/23 | 図表でみる世界の外為レート-世界各地の通貨をランキングすると、日本円はプラザ合意を上回るほどの割安で、人民元はさらに安い | 三尾 幸吉郎 | 基礎研レター |
2025/04/15 | 図表でみる世界の民主主義-日本の民主主義指数は上昇も、世界平均は低下。世界ではいったい何が起きているのか? | 三尾 幸吉郎 | 基礎研レター |
2024/12/16 | 図表でみる世界のGDP-日本が置かれている現状と世界のトレンド | 三尾 幸吉郎 | 基礎研レター |
2024/07/30 | 図表でみる世界の人口ピラミッド | 三尾 幸吉郎 | 基礎研レター |
新着記事
-
2025年06月24日
欧州大手保険Gの内部モデルの適用状況について-2024年のSFCRからのリスクカテゴリ毎の標準式との差異説明の報告等- -
2025年06月24日
日本国債市場における寡占構造と制度的制約-金利上昇局面に見られる構造的脆弱性の考察 -
2025年06月24日
サイバー対処能力強化法の成立-能動的サイバー防御 -
2025年06月24日
今週のレポート・コラムまとめ【6/17-6/23発行分】 -
2025年06月23日
東南アジア経済の見通し~政策対応で内需は底堅いが、外需は不透明感増し、景気減速へ
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
【中国の10月工業生産:懸念材料多いも、土俵際で踏み止まる】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
中国の10月工業生産:懸念材料多いも、土俵際で踏み止まるのレポート Topへ