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- 米8月住宅販売~中古販売増の一方、新築販売は落ち込む
■見出し
・8月新築一戸建て住宅販売は、年率29.5万戸と6ヵ月ぶりの30万戸割れ:新築一戸建て住宅販売
・8月中古住宅販売戸数は、年率503万戸と3月以来の水準を回復:中古住宅販売の動向
■introduction
商務省が9月26日に発表した8月新築一戸建て住宅販売戸数は年率29.5万戸と6ヵ月ぶりに30万戸台を割り込んだ。7月(同30.2万戸)から▲2.3%減少したが、市場予想(同29.3万戸)はやや上回った。
前年比では6.1%増となったが、これは前年8月が住宅減税期限後の不振で落ち込みが大きかったことによる。新築一戸建て住宅販売は、住宅減税期限後の昨年5月以降、それまでの最低値(1963年以降の現統計では81年9月の同33.8万戸)を下回る27.8~33.1万戸の低水準のレンジ内での推移が続いており、8月は上記レンジの下限に近づいた形となった。
8月地域別販売状況では、中西部が前月比8.2%と上昇、同地域の回復が目立ったが、構成比で過半を占める南部は同▲2.4%の減少、西部やハリケーンの影響があった北東部はそれ以上の減少率となった。前年比でも、中西部が65.6%の急増を見せ、西部が9.3%増となったものの、北東部が▲36.7%と減少するなど地域差が大きかった。
8月新築一戸建て販売価格(中央値、季節調整前)は20.91万ドルと7月22.89万ドルから▲8.7%下落、前年比でも▲7.7%下落となった。
8月末の在庫戸数は16.2万戸と前月(16.4万戸)から減少、2007年4月(54.8万戸)以降の減少を持続、住宅ブーム以前の過去最低値(1967年8月の18.1万戸)を更新する推移が続いている。一方、販売月数比では6.6ヵ月分と7月の6.5ヵ月分から上昇、最近5ヵ月はほぼ横ばいに推移している。在庫数は縮小しているが、販売市場の不振により、販売月数比での改善は足踏み状態にある。
(2011年09月27日「経済・金融フラッシュ」)
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