- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 冷え込み続く米住宅販売~10月は中古、新築一戸建ともに減少
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・10月中古住宅販売戸数は、年率443万戸と前月から減少:中古住宅販売の動向
・10月新築一戸建て住宅販売は、年率28.3万戸と過去最低に接近:新築一戸建て住宅販売の動向
■introduction
住宅販売の概要
米国の10月住宅販売は、中古、新築一戸建てとも前月比減少となった。いずれも前年比では20%台後半のマイナスにあるなど、住宅減税終了後の冷え込みが続いている。
10月中古住宅販売は、前月比▲2.2%と減少、年率443万戸となった。4月末の住宅減税期限時に増加した後は減少に転じ、7月をボトムに上昇していたが、10月は減少の動きとなった。
また、10月新築一戸建て販売は前月比▲8.1%、年率28.3万戸となった。中古住宅販売と同様、4月に増加後、反動減もあり5月以降は過去最低水準の30万戸を挟んだ推移が続いている。
最近の住宅販売市場では、低金利、住宅価格低下等、購入条件の改善で購入余裕度指数が高い一方、高失業率を背景とした延滞・差し押さえの増加が止まらず、差し押さえ処分物件が、需給・価格の両面で販売市場を圧迫する構図が続いている。住宅減税終了で一時取得層を中心とした受け皿も縮小しており、失業率の高止まりが続く間、販売不振からの脱却は難しそうである。
(2010年11月25日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
土肥原 晋のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/04/07 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | 基礎研マンスリー |
2014/03/05 | 徐々に高まる成長ステージ、2015年本格回復を視野に | 土肥原 晋 | ニッセイ年金ストラテジー |
2014/02/25 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | ニッセイ景況アンケート |
2014/02/21 | 寒波の影響色濃い米経済~金融政策はガイダンス変更に注目 | 土肥原 晋 | Weekly エコノミスト・レター |
新着記事
-
2025年03月19日
日銀短観(3月調査)予測~大企業製造業の業況判断DIは2ポイント低下の12と予想、トランプ関税の影響度に注目 -
2025年03月19日
孤独・孤立対策の推進で必要な手立ては?-自治体は既存の資源や仕組みの活用を、多様な場づくりに向けて民間の役割も重要に -
2025年03月19日
マンションと大規模修繕(6)-中古マンション購入時には修繕・管理情報の確認・理解が大切に -
2025年03月19日
貿易統計25年2月-関税引き上げ前の駆け込みもあり、貿易収支(季節調整値)が黒字に -
2025年03月19日
米住宅着工・許可件数(25年2月)-着工件数(前月比)は悪天候から回復し、前月から大幅増加、市場予想も上回る
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【冷え込み続く米住宅販売~10月は中古、新築一戸建ともに減少】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
冷え込み続く米住宅販売~10月は中古、新築一戸建ともに減少のレポート Topへ