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■要 旨
1.欧州危機が世界経済に新たな不安として浮上し、リーマンショックに続く「危機第2 波」の懸念が高まっている。G7とBRICsは共に「危機第1 波」への政策対応や税収減で財政赤字を拡大させており、欧州諸国が財政健全化を急ぐ中で、G7とBRICsが揃って財政健全化を急ぐと、世界経済は需要不足に陥るリスクがある。
2.BRICs経済を見ると、2009年春以降、中国、インド、ブラジル、ロシアの順番で回復に転じ、投資主導で回復した中国では不動産バブル懸念、消費主導で回復したインドとブラジルではインフレ懸念と景気は過熱気味で、回復の初期段階にあるG7経済とは景気局面が異なる。
3.G7経済とBRICs経済が異なる景気局面に位置することは、G7とBRICsの国際協調が上手く機能すれば、世界経済が「危機第2 波」を避けて成長を持続する道が存在することを示唆していると思われる。
4.BRICsとG7の協調のポイントは、(1)中国経済の外需主導から内需主導への構造転換と貿易不均衡是正、(2)BRICsの旺盛な開発需要を実現するための資金的・技術的支援と思われ、11月のG20首脳会議では、この2点での国際協調の進展に期待したい。
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