- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 中国経済 >
- 中国の不動産価格:地域別には、値幅調整、時間調整、スピード調整の3種混合
■見出し
・当面は調整局面が続く
・地域別には、値幅調整、時間調整、スピード調整の3種混合
■introduction
9月10日に国家統計局が発表した8月の主要70都市の不動産販売価格指数は前年同月比9.3%の上昇、新築住宅価格は同11.7%上昇、中古住宅価格は同6.2%上昇となった(図表-1)。
図表-2は、中国の不動産販売価格の値動きをビジュアルに把握するため、2006年1月を100とし、不動産販売価格指数の前月比の変化率を用いて、その後の値動きを推定したグラフである。これを見ると、主要70都市の不動産販売価格は今年5月にピークを付けた後、8月はピークから0.1%の下落となっている。都市別に見ると、北京が4月のピークから0.5%下落、上海が4、5月のピークから2.1%下落、広州が2月のピークから2.0%下落となっており、中国の不動産販売価格は今年春にピークアウトし、現在は緩やかな調整局面にある。
また、8月の販売面積は前年同月比10.1%の減少となったが、図表-3に示したとおり2008年の調整局面でも販売面積が大幅に減少、販売価格が上昇に転じたのは販売面積が増加に転じた後であり、中国政府は不動産価格抑制策を依然継続中であることから、当面は調整が続く可能性が高い。(図表-2)
このレポートの関連カテゴリ
三尾 幸吉郎
研究・専門分野
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月13日
保険会社を対象としたストレステストの開始(欧州)-地政学的な懸念を想定した、EIOPA等のシナリオに基づいて -
2024年05月13日
貸出・マネタリー統計(24年4月)~金利引き上げを受けて定期預金に資金が流入 -
2024年05月13日
英国GDP(2024年1-3月期)-年明け以降はプラス成長に -
2024年05月10日
米国消費者の生命保険ニーズギャップは過去最大-コロナ禍以降、ニーズギャップは拡大- -
2024年05月10日
英国金融政策(5月MPC公表)-6会合連続で政策金利据え置きを決定
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【中国の不動産価格:地域別には、値幅調整、時間調整、スピード調整の3種混合】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
中国の不動産価格:地域別には、値幅調整、時間調整、スピード調整の3種混合のレポート Topへ