- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 消費者物価(全国10年6月)~コアCPIは当面1%程度の下落が続く公算
消費者物価(全国10年6月)~コアCPIは当面1%程度の下落が続く公算
経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎
このレポートの関連カテゴリ
■見出し
・コアCPIの下落率は0.2ポイント縮小
・物価下落品目数は4ヵ月ぶりに減少
・当面前年比▲1%程度の下落が続く公算
■introduction
総務省が7月30日に公表した消費者物価指数によると、6月の消費者物価(全国、生鮮食品を除く総合、以下コアCPI)は前年比▲1.0%となり、下落率は前月から0.2ポイント縮小した。事前の市場予想(ロイター集計:▲1.1%、当社予想も▲1.1%)を上回る結果であった。
食料(酒類除く)及びエネルギーを除く総合は前年比▲1.5%(5月:同▲1.6%)、総合は前年比▲0.7%(5月:同▲0.9%)となった。
コアCPIの内訳を見ると、電気代(5月:前年比▲3.8%→6月:同▲2.0%)、ガス代(5月:前年比▲2.8%→6月:同▲1.2%)の下落幅は縮小したが、ガソリン(5月:前年比19.0%→6月:同13.6%)、灯油(5月:前年比25.6%→6月:同24.1%)の上昇幅が縮小したため、エネルギー全体の上昇率は5月の前年比4.8%から同4.5%へと若干縮小した。
食料品(生鮮食品を除く)は前年比▲1.3%(5月:同▲1.7%)と11ヵ月連続で下落したが、下落幅は前月よりも縮小した。
コアCPI上昇率のうち、エネルギーによる寄与が0.36%(5月は0.38%)、食料品(生鮮食品を除く)が▲0.32%(5月は▲0.41%)、高校授業料が▲0.51%(無償化以外の要因も含む)、その他が▲0.53%(5月は▲0.66%)であった。
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1836
ソーシャルメディア
新着記事
-
2021年03月09日
今週のレポート・コラムまとめ【3/2~3/8】:2020年のマンション市場と今後の動向-コロナ禍で高まる需要、今マンションは買うべきなのか -
2021年03月09日
米国経済の見通し-経済の正常化、追加経済対策の効果で21年は37年ぶりの高成長へ -
2021年03月09日
貸出・マネタリー統計(21年2月)~コロナ禍で銀行貸出は高い伸びを維持、普通預金等の伸びは過去最高を更新 -
2021年03月09日
気候変動と環境リスク-異常気象は保険会社にどのようなリスクをもたらすか? -
2021年03月09日
2020~2022年度経済見通し-20年10-12月期GDP2次速報後改定
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2021年01月21日
News Release
-
2020年10月15日
News Release
-
2020年07月09日
News Release
【消費者物価(全国10年6月)~コアCPIは当面1%程度の下落が続く公算】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
消費者物価(全国10年6月)~コアCPIは当面1%程度の下落が続く公算のレポート Topへ