- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 米経済動向~雇用減拡大で景況感暗転も、経済安定化の進展は持続
2009年07月17日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
<米国経済の動向>
- 6月雇用統計で5ヵ月ぶりに減少幅の悪化が示されると、景気回復への警戒が再燃し、景況感が暗転、景気への楽観論に水を差す形となった。しかし、四半期ごとの雇用者減では、減少幅が縮小の動きを維持しており、また、他の経済指標に見られる下げ渋りの動きもあって、経済の安定化の動きは持続している。
- もっとも、これまでの雇用減少の動きや、住宅価格や株価などの資産価格下落の影響を受ける家計では、バランスシート調整がしばらく持続するため、個人消費の回復力は弱く、景気の回復は緩慢なものとなろう。
- 経済安定化の動きを受けて、FRBの経済見通しでは若干の上方修正が行われたものの、経済が依然、脆弱さを抱えているとの判断から、異例とも言える金融緩和策は据え置かれた。ただし、大型景気対策や包括的金融政策等で財政赤字が急速に膨張、一時的ながら長期金利や原油価格が急速な上昇を見せた。今後の金融政策の舵取りは、出口戦略も踏まえ、より難しい局面を迎えることとなろう。
(2009年07月17日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
土肥原 晋のレポート
| 日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
|---|---|---|---|
| 2014/04/07 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | 基礎研マンスリー |
| 2014/03/05 | 徐々に高まる成長ステージ、2015年本格回復を視野に | 土肥原 晋 | ニッセイ年金ストラテジー |
| 2014/02/25 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | ニッセイ景況アンケート |
| 2014/02/21 | 寒波の影響色濃い米経済~金融政策はガイダンス変更に注目 | 土肥原 晋 | Weekly エコノミスト・レター |
新着記事
-
2025年10月28日
今週のレポート・コラムまとめ【10/21-10/27発行分】 -
2025年10月27日
秋の夜長に市民と経済の主食を考える-農業と電力はこれからも日本の食欲を満たせるのか -
2025年10月27日
大学卒女性の働き方別生涯賃金の推計(令和6年調査より)-正社員で2人出産・育休・時短で2億円超 -
2025年10月27日
なぜ味噌汁は動くのか -
2025年10月24日
米連邦政府閉鎖と代替指標の動向-代替指標は労働市場減速とインフレ継続を示唆、FRBは政府統計を欠く中で難しい判断を迫られる
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【米経済動向~雇用減拡大で景況感暗転も、経済安定化の進展は持続】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米経済動向~雇用減拡大で景況感暗転も、経済安定化の進展は持続のレポート Topへ











