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- 米国経済動向~景気後退色強める経済指標
2008年04月18日
- 4月に入って発表された経済指標は、一層の景気悪化を示し、リセッションの様相を色濃くしている。中でも雇用統計は3ヵ月連続で雇用者減少の動きを続け、ISM指数では50割れが持続、消費者マインド指数は記録的な低水準に落ち込んだ。ただし純輸出等が下支えし、1-3月期成長率がマイナスになる可能性は縮小している。
- 景気悪化の背景としては、住宅市場の下落に歯止めがかからず、サブプライム問題の拡大で信用・金融市場が動揺を続ける中、原油価格が一時115ドル/バレルに達する高騰が続いていること等が挙げられよう。
- こうした要因は、特に個人消費に抑制的に作用しているが、自動車・住宅販売等の不振を通じて製造業にも波及し、また、コスト上昇が企業のマージンを毀損している。
- FRBは、3月FOMCでも0.75%の大幅利下げを実施、4月も利下げの意向だ。5月にはリファンドによる景気刺激策が実施されるが、そうした政策が効果を発揮するのは下半期以降と見られ、上半期のリセッション入りの可能性は依然強い状況にある。
(2008年04月18日「Weekly エコノミスト・レター」)
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土肥原 晋
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