- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 財政・税制 >
- 成長も、増税も-「進路と戦略」から見る財政再建に向けた戦略-
2008年01月25日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
- 本年の「日本経済の進路と戦略」は、増税なしでは、2011年度の国と地方のプライマリーバランス黒字化が難しいという試算結果を示した。
- 昨年度の「進路と戦略」では、増税がなくても11年度の黒字化が可能としていた。今回の試算で、黒字化が困難とされた要因は、前提となる成長率と物価上昇率が、昨年度よりも下方修正されたことにある。
- 今回の「進路と戦略」は、黒字化の実現には、成長と歳出削減に、増税を組み合わせることの必要性を示唆しており、財政再建に向けた戦略を、本来の「歳出・歳入一体改革」の方針に、やや戻した内容となっている。
- 今後は、消費税に代表される増税の議論も本格化してくることが予想されるが、経済が低迷したり、歳出削減が緩むと、プライマリーバランスの赤字が拡大し、黒字化に必要となる増税幅が大きくなることは重要だ。いわば、財政再建に向けては「成長か、増税か」ではなく、「成長も、増税も必要」という、成長と歳出削減、そして増税のバランスの取れた政策が求められる。
(2008年01月25日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
篠原 哲
篠原 哲のレポート
| 日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
|---|---|---|---|
| 2008/06/20 | 景気はピークを超えたか?~一致CIの要因分解 | 篠原 哲 | Weekly エコノミスト・レター |
| 2008/06/19 | 経済財政諮問会議(6月17日)~骨太素案、歳出抑制路線の継続を確認 | 篠原 哲 | 経済・金融フラッシュ |
| 2008/06/10 | 企業の保険料負担は誰のものか? | 篠原 哲 | 研究員の眼 |
| 2008/06/03 | 07年度一般会計税収実績:08年4月~07年度も暗雲漂う補正後予算の達成 | 篠原 哲 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年11月04日
今週のレポート・コラムまとめ【10/28-10/31発行分】 -
2025年10月31日
交流を広げるだけでは届かない-関係人口・二地域居住に求められる「心の安全・安心」と今後の道筋 -
2025年10月31日
ECB政策理事会-3会合連続となる全会一致の据え置き決定 -
2025年10月31日
2025年7-9月期の実質GDP~前期比▲0.7%(年率▲2.7%)を予測~ -
2025年10月31日
保険型投資商品の特徴を理解すること(欧州)-欧州保険協会の解説文書
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【成長も、増税も-「進路と戦略」から見る財政再建に向けた戦略-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
成長も、増税も-「進路と戦略」から見る財政再建に向けた戦略-のレポート Topへ











