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- 成長も、増税も-「進路と戦略」から見る財政再建に向けた戦略-
2008年01月25日
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- 本年の「日本経済の進路と戦略」は、増税なしでは、2011年度の国と地方のプライマリーバランス黒字化が難しいという試算結果を示した。
- 昨年度の「進路と戦略」では、増税がなくても11年度の黒字化が可能としていた。今回の試算で、黒字化が困難とされた要因は、前提となる成長率と物価上昇率が、昨年度よりも下方修正されたことにある。
- 今回の「進路と戦略」は、黒字化の実現には、成長と歳出削減に、増税を組み合わせることの必要性を示唆しており、財政再建に向けた戦略を、本来の「歳出・歳入一体改革」の方針に、やや戻した内容となっている。
- 今後は、消費税に代表される増税の議論も本格化してくることが予想されるが、経済が低迷したり、歳出削減が緩むと、プライマリーバランスの赤字が拡大し、黒字化に必要となる増税幅が大きくなることは重要だ。いわば、財政再建に向けては「成長か、増税か」ではなく、「成長も、増税も必要」という、成長と歳出削減、そして増税のバランスの取れた政策が求められる。
(2008年01月25日「Weekly エコノミスト・レター」)
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