- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 欧州経済 >
- 10月ECB政策理事会~景気に及ぼす影響への見方は慎重化
■見出し
・政策金利の4%での据え置きは予想通りの結果
・物価のリスクは上振れ、景気の不確実性は増大と判断
・注目される銀行貸出行動の変化とユーロ相場の動き
■introduction
欧州中央銀行(以下、ECB)は4日に開催された9月の政策理事会で政策金利を4%で据え置くことを決めた。
パリバ・ショック後、初の理事会となった9月の記者会見では、トリシェ総裁は「金融は緩和的(accommodative)」、「物価のリスクは上振れ」という従来の判断を維持しながら「金融市場のボラティリティーとリスクの再評価によって不確実性が高まっている」ため、「追加の金融政策の決定にあたっては、さらに情報を収集し、新たなデータを分析することが適切である」とし、予定していた利上げを見送った。
米連邦制度準備理事会(FRB)が50bpの利下げに踏み切ったこともあり、株価は着実に持ち直し、社債の保有リスクを示すクレジット・デフォルト・スワップのスプレッドも徐々に低下するなど市場は落ち着きを取り戻しつつある。それでも、短期金融市場におけるターム物金利は高止まっていること、7~9月期の金融機関決算が出始めた段階にあることなど、不透明感は払拭されていないため、今回の据え置き決定は大方の予想通りの結果であった。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1832
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年03月19日
韓国政府の優秀外国人材確保政策-その3-韓国政府の他の優秀外国人材の確保政策 -
2024年03月19日
韓国政府の優秀外国人材確保政策-その2-優秀人材特別帰化制度の適用対象を大幅に拡大 -
2024年03月19日
韓国政府の優秀外国人材確保政策-その1-2011年施行された改正国籍法の主な内容 -
2024年03月19日
保険会社の再建と破綻処理等の制度構築の動き(英国)-PRAが「ソルベント・イグジット」の導入について意見募集中 -
2024年03月19日
3億人の年金をどう確保するか(中国)。【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(62)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
-
2023年04月27日
News Release
【10月ECB政策理事会~景気に及ぼす影響への見方は慎重化】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
10月ECB政策理事会~景気に及ぼす影響への見方は慎重化のレポート Topへ