- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 米国、6月FOMCでは金利据え置き、インフレ警戒姿勢は持続へ
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・6月FOMCでは、金利は8回連続据え置き
・FOMC声明文のポイント
・当面の政策金利据え置きの見方を強化
■introduction
6月27・28日に開催されたFOMC(米連銀:連邦公開市場委員会)では、現在5.25%のFF目標金利の据え置きを全会一致で決定した。同金利は昨年6月に引上げられたのを最後に、ほぼ1年間に渡って同水準が続き、今回で8回連続据え置かれたこととなる。
事前の市場予想でも、金利据え置きの見方が大勢であったが、最近の景気の底堅さや足元の物価指標が緩やかに鈍化を見せる中、FOMCが景気とインフレにどのようなコメントをするかが注目されていた。
FOMC開催後に発表された声明文では、景気の現状認識については、前回よりもやや上方修正、インフレについては足元における改善を認めつつも、インフレ圧力緩和の確証が得られないとし、政策スタンスについては、インフレ警戒姿勢の持続を再確認するものとなった。この結果、年内の金利据え置きの見方は一段と補強された形である。
6/13発表のFOMCの資料とされるベージュブック(地区連銀経済報告)では、景気の緩やかな回復の指摘の一方、全般的な物価圧力の上昇は指摘しておらず、今回のFOMCでもほぼベージュブックの見方を踏襲したものとなった。
なお、FOMCの結果発表後、米債券市場では、FRBがインフレ警戒姿勢を続けるとして下落(金利は上昇)、外為市場ではドルが円に対して上昇した。
(2007年06月29日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
土肥原 晋のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/04/07 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | 基礎研マンスリー |
2014/03/05 | 徐々に高まる成長ステージ、2015年本格回復を視野に | 土肥原 晋 | ニッセイ年金ストラテジー |
2014/02/25 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | ニッセイ景況アンケート |
2014/02/21 | 寒波の影響色濃い米経済~金融政策はガイダンス変更に注目 | 土肥原 晋 | Weekly エコノミスト・レター |
新着記事
-
2025年10月15日
インド消費者物価(25年10月)~9月のCPI上昇率は1.5%に低下、8年ぶりの低水準に -
2025年10月15日
「生活の質」と住宅価格の関係~教育サービス・治安・医療サービスが新築マンション価格に及ぼす影響~ -
2025年10月15日
IMF世界経済見通し-世界成長率見通しは3.2%まで上方修正 -
2025年10月15日
中国の物価関連統計(25年9月)~コアCPIの上昇率が引き続き拡大 -
2025年10月15日
芝浦電子の公開買付け-ヤゲオのTOB成立
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【米国、6月FOMCでは金利据え置き、インフレ警戒姿勢は持続へ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米国、6月FOMCでは金利据え置き、インフレ警戒姿勢は持続へのレポート Topへ