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確定拠出年金(DC)がスタートして5年余り、投資に関する知識が十分でない加入者に対する教育には一定の効果があるようであるが、継続教育で悩む制度も多いと聞く。例えば、初期設定の資産配分のままでいるような加入者に関心を持ってもらうことが重要であることは言うまでもない。しかし、一体どのような内容を教育すべきなのであろうか。
年金は長期投資である。投資信託と同じような、価格変動リスクや分散投資などの説明だけでは適切と言えない。法律で努力義務とされているので、必要なことではあるが、専門知識を持たない加入者が「短期的な下落リスク」の説明を受けただけで、長期的な視点で投資できるだろうか。長期のリスクが何かを見誤ることにならないだろうか。
DCは退職後の準備のために存在するものであり、それゆえ、加入者のキャリア形成やインフレ、長寿のリスクとも関わりがある。また、長期であれば市場リスクは報われる可能性が高い。今のところ、これらの点を考慮した投資教育には至っていないが、退職後の準備がDCだけはないことが救いである。
(2007年01月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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