- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 企業年金 >
- 確定拠出年金制度の投資家教育を問う
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
確定拠出年金(DC)がスタートして5年余り、投資に関する知識が十分でない加入者に対する教育には一定の効果があるようであるが、継続教育で悩む制度も多いと聞く。例えば、初期設定の資産配分のままでいるような加入者に関心を持ってもらうことが重要であることは言うまでもない。しかし、一体どのような内容を教育すべきなのであろうか。
年金は長期投資である。投資信託と同じような、価格変動リスクや分散投資などの説明だけでは適切と言えない。法律で努力義務とされているので、必要なことではあるが、専門知識を持たない加入者が「短期的な下落リスク」の説明を受けただけで、長期的な視点で投資できるだろうか。長期のリスクが何かを見誤ることにならないだろうか。
DCは退職後の準備のために存在するものであり、それゆえ、加入者のキャリア形成やインフレ、長寿のリスクとも関わりがある。また、長期であれば市場リスクは報われる可能性が高い。今のところ、これらの点を考慮した投資教育には至っていないが、退職後の準備がDCだけはないことが救いである。
(2007年01月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年07月02日
ドイツの生命保険監督を巡る動向(1)-BaFinの2024年Annual Report等の公表資料からの抜粋報告(主要な監督戦略・実務等の状況)- -
2025年07月02日
日本女性の“やせ”の特徴 -
2025年07月02日
ユーロ圏消費者物価(25年6月)-総合指数の前年比2%水準が継続 -
2025年07月02日
「福岡オフィス市場」の現況と見通し(2025年) -
2025年07月01日
日銀短観(6月調査)~トランプ関税の悪影響は今のところ限定的だが、早期の利上げには直結せず
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【確定拠出年金制度の投資家教育を問う】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
確定拠出年金制度の投資家教育を問うのレポート Topへ