2005年01月21日

最近の米国経済・金融動向 ~持続的景気回復の可能性を高める展開

土肥原 晋

熊谷 潤一

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<米国経済の動き>

  1. 7-9月期の消費急伸(年率5.1%増)で反動の懸念された消費支出であるが、自動車販売の急増やクリスマスセール終盤の盛り返しが見られ、また、設備投資は減税期限を前にした駆け込み需要も期待されるため、10-12月期GDPは堅調な数値が見込まれている。
  2. 12月の製造業を中心にした改善傾向は、景気の先行きをより確かなものとしつつある。当面、市場の関心は景気の回復自信を深めたブッシュ二期目政権の舵取りに注目する局面となろう。

<米国金融市場の動き>

  1. FOMC議事録内にインフレ警戒的な発言が見られたことなどを受け、市場の想定しているペースよりも引締め方向にFRBが金融政策の舵を切るのではないか、との思惑がやや強まった。
  2. しかし、過度に引締め方向に舵を切り過ぎると、投資家が不安心理を高め、市場に混乱をもたらす可能性もあるため、FRBの政策運営には今暫く慎重さが求められよう。
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(2005年01月21日「Weekly エコノミスト・レター」)

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