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- 金融・為替市場の動き/「インフレ参照値」に含み
2004年05月07日
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<今月の日銀ウォッチ>
- 福井日銀総裁は、景気回復に伴い量的金融緩和が解除されるとの思惑で、長期金利が急上昇するなど金融市場が不安になるのを防ぐため、「局面によっては(量的金融緩和解除に対する金融市場の)理解に混乱が生じる心配はある。状況を見つつメッセージを差し上げる」と、新たに「インフレ参照値(望ましい物価上昇率)」にコミットする可能性に含みをもたせた。
- 上振れする景気、それを先読みする長期金利の流れが崩れない限り、2005年度の日銀見通しが公表される10月までにインフレ参照値が導入される公算が高い。
<金融・為替市場の動き>
- 日銀が現状の緩和政策を容易には転換できない状態が続き、投資家は今後とも押し目買いを継続させる可能性があると思われることから、景気回復下でも長期金利の上昇余地は、当面限定的なものとなろう。
- 目先はドル安圧力がかかりにくい状態が維持されるかもしれないが、潜在的なドル下落のマグマとして存在する膨大な対外収支格差は残されたままであり、今後ともドルが再び下落に転じる危険性は解消されていない。
(2004年05月07日「Weekly エコノミスト・レター」)
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熊谷 潤一

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