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<米国経済の動き>
- 7-9月期の反動で落ち込みの予想された10-12月期GDPは、自動車販売の持ち直しや堅調なクリスマスセールによる消費の回復等から、堅調な数値となりそうである。
- 実際、2004年に入ってから発表された指標は順調な景気の持続を示すものが多く、特に消費者マインドや製造業の企業センチメントの改善には急速なものがある。一方、雇用の増加は予想外の横ばいに留まり、2ヵ月連続で市場の失望を招いたことになり、その動向に注目が集まっている。
<米国金融市場の動き>
- 90年代末に積み上げた過剰債務と余剰雇用の整理を進めるとともに、政策効果による内需底上げやドル安によって、米企業の収益環境は改善した。最近の米株高の背景に、こうした企業を取り巻く環境改善が続いている点は、見逃せないだろう。
- しかし、予想PERが徐々に割高の域に押し上げられつつあることや、株価発行総額のGDP比が1997年以降の「根拠なき熱狂」水準にまで上昇していることなど、将来期待を先取りした株高の度合いが強まっている点については、注意を要する。
(2004年01月23日「Weekly エコノミスト・レター」)
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土肥原 晋
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