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2003年04月18日
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<米国経済>
- イラク戦争が収束に向かい、過去数ヵ月にわたって米国経済を覆っていた不透明感が払拭された形であるが、景気の持直しには多少時間がかかりそうな状況である。
- 昨年、第4四半期にプラスに転じ、注目された設備投資であるが、受注や企業センチメントの悪化により、急速な回復は見込みにくい。一方、消費者マインドは回復の兆しを見せており、再び消費先導型の景気回復が期待される。当面、需要の一巡感が指摘されるなかでインセンティブがさらに強化された自動車販売の動向に注目したい。
<米国金融>
- 米国債券市場では、イラク戦争の終結とともに、実体経済が循環的に回復し長期金利も次第に水準を切り上げていくとの見方が優勢となっている模様だ。
- しかし、長期金利の変動は、過去において必ずしも景気循環と一致していない。むしろ、長期金利の水準を想定する上では、景気の循環的回復に伴う期待成長力の上振れ以上に、その結果インフレ期待がどの程度高まるかが注目されるべきだろう。
<欧州経済>
- 欧州委員会、IMFは、それぞれ春季経済予測でユーロ圏の2003年の成長率見通しを下方修正した。米国や日本に比べて下方修正幅が大きくなった理由として、経済構造が柔軟性に欠けるため外的ショックの吸収力に乏しいことと、財政・金融政策による下支えが期待できないことが指摘されている。
(2003年04月18日「Weekly エコノミスト・レター」)
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土肥原 晋

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