- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 中国・アジア保険事情 >
- 中国のWTO加盟と保険市場の開放
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■目次
1.WTO加盟交渉の沿革
2.保険に関する中米・中欧合意の概要
3.保険業界と保険監督委員会の反応
4.日系保険会社が進出後直面する課題
5.保険市場開放後の展望
■introduction
WTOは、世界各国間の物品、サービスの貿易に関するルールを扱う国際機関である。WTOへの加盟にあたっては、事前に加盟各国との相対の交渉で合意を取り付けておく必要がある。
中国のWTO加盟については、13年間に渡って交渉が続いてきた。昨年4月、朱首相の訪米により、中米交渉は大詰めを迎えたが、若干の事項で合意に到らず、翌5月、ユーゴスラビアの中国大使館被爆事件の影響で、交渉は中断した。
一方、日中間の交渉は7月に決着した。故小渕首相との会談で、朱首相は、「早急に(東京海上に続く)第二の(保険会社の)認可を発給できる方向で作業したい」との前向きの姿勢を示した。
8月には、中米交渉が再開し、11月、合意に達した。また、最大の難関であったEUとの交渉も、今年5月19日に合意した。そこでは、調印後2ヵ月以内に、EU保険会社7社に中国に進出する許可を与えると約束されており、7月末現在既に2社の許可が下った。
さらに、5月24日、米下院は、対中最恵国恒久化法案(PNTP)を採択し、中国のWTO加盟に関わる最後の難関がクリアされた。
(2000年08月25日「基礎研マンスリー」)
このレポートの関連カテゴリ
沙 銀華
沙 銀華のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2010/02/10 | 中国海南のホテル代が急騰、普通の部屋で一泊26万円?! | 沙 銀華 | 研究員の眼 |
2009/05/25 | 中国保険法改正によって保険資産の運用方法はさらに拡大へ | 沙 銀華 | 基礎研マンスリー |
2009/01/26 | 金融危機の衝撃で中国保険株急落 | 沙 銀華 | 基礎研マンスリー |
2008/05/26 | 激しく変動する中国生保商品の販売実態と今後の動き | 沙 銀華 | 基礎研マンスリー |
新着記事
-
2025年03月26日
語られる空き家、照らされる人生-物語がもたらす価値の連鎖- -
2025年03月26日
決済デジタル化は経済成長につながったのか-デジタル決済がもたらす新たな競争環境と需要創出への道筋 -
2025年03月26日
インバウンド市場の現状と展望~コスパ重視の旅行トレンドを背景に高まる日本の観光競争力 -
2025年03月25日
ますます拡大する日本の死亡保障不足-「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査<速報版>」より- -
2025年03月25日
米国で広がる“出社義務化”の動きと日本企業の針路~人的資本経営の視点から~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【中国のWTO加盟と保険市場の開放】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
中国のWTO加盟と保険市場の開放のレポート Topへ