1999年05月25日

険しい設備投資回復への道のり

経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎

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■目次

1.懸念される企業活動の低迷
2.設備投資本格化に必要な稼働率指数の水準は「104」
3. 過去の設備投資回復パタ-ン
4. 過剰設備の廃棄に向かう産業界

■introduction

景気は底を打ったという認識が一部で見られる一方で、今後の回復力の弱さが懸念されている。それは企業活動の低迷が続いているからである。景気の山(97/1Q)と比較すると、足もと(99/1Q)の生産は約10%、設備投資は約20%も低い水準にある。
生産は、在庫調整の進展もあって、99 年末にかけて底打ちするものと予想される。
しかし、設備投資についての見通しは引き続き暗い。膨大な過剰設備の蓄積により、今回の景気後退局面においては、製造業の設備稼働率がかつてない水準にまで落ち込んでしまったからである。

(1999年05月25日「基礎研マンスリー」)

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経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴
  • ・ 1992年:日本生命保険相互会社
    ・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
    ・ 2019年8月より現職

    ・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
    ・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
    ・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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