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■目次
1. アウトソーシングの戦略的活用とは
2. 戦略活用への壁
3. 活用企業の規模と戦略的活用
4. 更なるアウトソーシング市場活性化に向けて
■introduction
企業の経営効率化の有効な手段として、アウトソーシング(Outsourcing:業務の外部委託)が脚光を浴びている。一部では米国流の「一括請負型」「戦略型」のアウトソーシングが標榜され、今後の企業経営に不可欠の要素として注目されている。アウトソーシングの戦略的な意味あいが強まってきているのは、企業活動において付随的、派生的に発生する従来型の外部経営資源の活用ではなく、自社の経営目標を達成するための重要な手法としてアウトソーシングを積極的に取り入れる考え方が浸透してきているためである。
企業が外部の経営資源や機能を活用する場合、一般的には以下のような背景や目的が考えられる。
(1)業務の特性上、自前で行うのが極めて困難
(2)コストの圧縮
(3)外部の専門性の導入
(4)自社の経営資源のコア業務への集中
このうち、(1)は施設管理や運送などのように業務の内容や特性上、人員や設備を自社で賄うには障害が多く、外部の専門企業に委託せざるを得ない業務である。(2)は(1)とも関連するが、「外部企業に委託する方が社内で行うよりも低コストである」という最も明確なアウトソーシングの目的であり、企業の意思決定もスムーズに行われる。すなわち、(1)(2)の背景や目的は企業経営の戦略以前に、外部に委託する何らかの必然性を有しているのもであり、アウトソーシングが真に戦略的な意味あいを帯びてくるのは(3)、(4)といった目的による活用のされかたをした場合であると考えられる。
(1997年08月25日「基礎研マンスリー」)
窪谷 治
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