- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 企業年金 >
- 新しい企業年金法の制定構想
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
政府は、昨年度末に、企業年金に関して3つの大きな方針決定を行った。残存する運用規制の撤廃、掛金建て年金制度導入の検討、企業年金の包括的基本法制定の検討がそれである。
米国のエリサ法、英国の年金法、ドイツの企業老齢年金改革法の3つが、企業年金法として有名であるが、いずれも、従業員の退職所得を保護する目的で制定されたものである。
わが国で新しい基本法を考える場合にも、年金だけでなく退職金も含めた退職所得をどのように保護するのかという観点が必要であろう。「年金や退職金は従業員に対する後払い賃金」と整理して初めて、受給権保護の意味が明確になるだろう。
公的年金の限界が指摘される中で、企業年金に対する期待感は高まっているが、企業年金が公的年金の補完機能を十全に果たすには、新たに企業年金法を制定することによって、制度の安定性を確保することが必要ではなかろうか。
(1997年08月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年05月09日
下落時の分配金の是非~2025年4月の投信動向~ -
2025年05月09日
グローバル株式市場動向(2025年4月)-トランプ関税への各国の対応が注目される -
2025年05月09日
英国金融政策(5月MPC公表)-トランプ関税が利下げを後押し -
2025年05月09日
官民連携「EVカーシェア」の現状-GXと地方創生の交差点で進むモビリティ変革の芽 -
2025年05月09日
ESGからサステナビリティへ~ESGは目的達成のための手段である~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【新しい企業年金法の制定構想】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
新しい企業年金法の制定構想のレポート Topへ