- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 北欧経済の現状と展望
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
1.各国経済の現状
2.北欧の金融危機
3.EC加盟に向けての動き
4.今後の展望
むすび
■はじめに
デンマーク・ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの北欧四ヶ国は、最大のスウェーデンでさえ人口が860万人余りといずれも小国ながら、経済的(一人当たりGNP)には世界的にもトップクラスの水準を誇る先進国である。しかし、日本との関係はあまり深いとは言えず、一般の日本人にとっては四ヶ国を区別することすらなかなか難しい状況である。
各国民の長所をうまく言い表した言葉に「フィンランド人にデザインさせ、スウェーデン人に作らせ、ノルウェー人に運ばせ、デンマーク人に売らせろ。」というのがあるが、一口に北欧諸国と言っても当然各国毎に特徴があり、経済的にも異なる。例えば、フィンランドは人種的(元々アジア系民族)にも文化的にも他の三国とは異なり、また、地理的にも大国ソ連に隣接していた為他の三国以上にその影響を強く受けてきた。ノルウェー・スウェーデン・デンマークの三国はいずれもヴァイキングの血を引き、14世紀の「カルマル同盟」以降しばらくの間は同一の君主を頂く一つの国であった。現在でもこの三国は文化的にも近く、言語も若干の違いこそあれ、ほとんど同じと言ってもよい位である。しかし、北海油田に依存するノルウェー、自国内で戦闘機の製造ができる程高度な技術をもつスウェーデン、既にECの加盟国で酪農が中心のデンマークというように経済構造はそれぞれの国毎に全く異なっている。
本稿では、普段取り上げられる機会の少ないこれら北欧諸国の内、既にECの加盟国で国民の間でも北欧というよりECの一部との意識が強いデンマークを除くノルウェー・スウェーデン・フィンランド三国の経済状況をレポートしたい。
(1994年02月01日「調査月報」)
このレポートの関連カテゴリ
藤井 徹
藤井 徹のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
1994/02/01 | 北欧経済の現状と展望 | 藤井 徹 | 調査月報 |
新着記事
-
2025年05月02日
金利がある世界での資本コスト -
2025年05月02日
保険型投資商品等の利回りは、良好だったが(~2023 欧州)-4年通算ではインフレ率より低い。(EIOPAの報告書の紹介) -
2025年05月02日
曲線にはどんな種類があって、どう社会に役立っているのか(その11)-螺旋と渦巻の実例- -
2025年05月02日
ネットでの誹謗中傷-ネット上における許されない発言とは? -
2025年05月02日
雇用関連統計25年3月-失業率、有効求人倍率ともに横ばい圏内の動きが続く
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【北欧経済の現状と展望】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
北欧経済の現状と展望のレポート Topへ